2007年10月31日水曜日

現実と認識と言葉












この詩について言うと、初めは詩のような感じに書けなかったなと思って、少し寝かしていたのです。

ただ、表題が気に入っていたので、捨てるには惜しいと思っていました。ぼくたちはみんな傷つき安くて無防備です。でも同時に人を傷つける加害者でもあるという想いがあります。その痛いコト バが人と人を繋いでいるのです。

つまり、この詩で私が表現したかったことは、この今という現代を生きる ためには、ぼくたちは言葉という媒体を使わざる得ない、そしてそれがために傷つかなければいられない自分自身と 傷つけずにはいられない自分自身がいるという現実。またそれに対するどうしようもない現在認識。それを繋ぐ言葉への共感の想いです。

傷つき傷つけなければ生きていけない、コトバという 現代の文明を持った人間の宿命って、少し大げさでしょうか。^^);



現実と認識と言葉

                   beebee


どんなに些細な現象が

ぼくたちを傷つけるかについては、

たとえようもないことだ。

すっぱり切り開かれた皮膚の切れ目から

どくどく血を引き摺り回し、

ぼくたちは歩いているのだ。




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