2007年11月3日土曜日

傷つける想いについて
























どうして、人は自分を傷つけるコトバを言わずにいられないのでしょう。私もブログの中で傷口(詩)として目次にまとめています。

昔書いた詩を調べて行くと、この自虐的な詩が結構多く見られてまとめたものです。

実際に私の中学生時代の友人の中に本当に自分の手を挟みで切っている人間がいました。彼の手の平には何か知れない目の玉がいっぱい開いていて、ゲゲゲの鬼太郎に出て来る妖怪のような手をしていました。

真面目で普通な人間なのに、それが返って異常に思えました。でもその当時はそんな奴もいるんだと結構人ごとで済んでいたのが不思議です。

私は実際に切った訳ではありませんが、そういう友人がいたせいか、イメージは具体的に浮かんでいて、読む人の気分を害しているかも知れません。でも治りかけの傷口のかさぶたを掻き剥がすような、痛がゆい想いも自分に課さないと許されないような気がする時が確かにあるのです。

間違いなくそんな気持ちはあるのであって、その後色々な人の詩にも同様の仲間を見つけたものです。どうか素直な気持ちで読んで見てください。本人としては傷つかないと行けないという強い想いがあるのですから。



状 況

                     beebee

思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン と
音がする。
就職を前にした
五月の終わりの夜の硝子の感触が
心地良いだろう。
しかし それだけでは
痛みは脳髄に至らない。
硝子板とその下の机を
ぶち破るように しかし
突き抜けるつもりで、
自分の頭を 思いっきり
真空に突っ込むように、
突き破り
向こうへと
届くように、
硝子板に 頭を
ボール投げしなければならぬ。

貫通しろ
硝子板を抜ければ
机を落下するのは容易だ。



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