2008年1月9日水曜日

夜明け時のアルバイト

学生時代を過ごした街はやっぱり懐かしいですね。今考えると、地方の文化都市の魅力が分らなくて、早く就職して東京に出ることしか考えてなかった。贅沢な時間をもっと味わっておけばよかったと、今は少し反省しています。

冬のアルバイト、肉体労働は疲れ切った後の休憩が一番。吐く息は白く、手も身体も汚れて、寒さに悴んで、でも身体の奥は充実した労働に微熱を残している。

壁に凭れて色々考えます。そんな想い出あります。^^);




夜明け時のアルバイト


壁にもたれながら先輩とふたり
休憩をした。
明け方までの青果市場のアルバイト。
色々な野菜が振り分けられて、
段ボール箱に入れられた。
どんな正月料理になるんだろう?
馴染みのお得意さんは市内の料亭だった。
眠らない街
北陸の金沢は古くからの商業都市で、
小さいながらに夜明けまで営業の店があった。
出来すぎの話だけど、
壁に凭れながら先輩は大きな声で詩吟をする。
田舎が粋な街だった学生時代。
暁の光が倉庫に射して来て、
汚れた壁がもえるようだった。
一日の始まりに終わるアルバイト。
それでも時間は止められなかったのはどうしてだろう?
流れ着いた故郷、でも
どうしても出て行きたい街でもあった冬の思い出。




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