2007年12月31日月曜日

電車の影を追って

京葉線は何時も混み合うので、少し早く乗ります。ちょうど朝の光が差し出す頃でつい写真を撮ったりして、他の乗客からは異常ですね。^^);

暫くして朝日が十分強くなると京葉線は高架を走っているせいか、地面や建物や併走する高速道路に影が掛かってそれが、揺れて形状を変え、上がったり下がったり、電車と併走するです。

だから通勤電車に乗ると、いつも窓の外の影を見ていたりします。区間が短いせいか、最大速度の時は車に勝つのですが、直ぐに次の駅がきて抜かれてしまいます。ボーッと半分寝ているぼくには、ヘッドホンの音楽と併走する影と自動車が日常風景なんです。

12月の乾いた晴れた空、目覚めたばかりの無色透明な空っぽな心です。




電車の影を追って


からっぽな心
電車の窓から外を見ると冬日の光の影が
併走する高速道路に写って見える
高くなり低くなり
形状を変え
光と影に揺れる
高速道路を走る車が電車の影を追ってスピードを上げる
街並みが流れ
川面が流れ
欄干の鉄骨が空気の壁を削り取る
カーブを過ぎて光が反転した
急に冷たくなる温度
電線がびんびん揺れている
直ぐに緩んでくるスピード
車が追い抜いて行く
吊革に引っ張られ急停車する
人の出入りの賑わいに空気が揺れる
熱く湿った空気が充満して窓ガラスが濡れた
朝の光よ早く来い
またカーブを曲がり光よ反転せよ
駅舎の庇を越え陽射しよ来い
強い大きい揺れと共に影が動き出す
光りに入るにはもう少し
陽射しよ来い
からっぽな心は乾いた冷たさを欲している






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